富士登山に適した時期は非常に短く、例年７月１日の山開きに始まり、夏休みが終わる８月の下旬までとされています。
五合目を起点とした４本の主要登山道の中には、山開き後も残雪の状態により、一部通行不能になっている場合もあります。
せっかく登り始めても山頂まで到達出来ない可能性もあるので、事前に現地に問い合わせたり、ホームページ等で確認が必要です。
これ以外の期間も登山可能ではありますが、山小屋やトイレなどの施設が利用出来ません。
十分な経験と装備を要する人以外は避けた方が無難でしょう。
反面、訪れる登山者が少ないので、静かに山歩きが堪能出来るというメリットもあります。
現地に問い合わせて十分な事前確認を取った上で訪れるようにしましょう。
但し、それも９月までに限ります。
富士山頂では９月中に初冠雪、登山道でも降雪を見ることがあります。
１０月にはもう山頂の気温はマイナス１０℃以下になり、以降長い期間に渡って雪と氷に閉ざされます。
積雪期の富士山は猛烈な突風が吹き荒れることもしばしばあり、雪と言うより広大で険峻なアイスバーン状態になります。
ピッケル、アイゼンなどの重装備を必要とするエキスパートの世界で、一般のクライマーを簡単には寄せ付けません。
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